※本サイトで紹介している商品・サービス等の外部リンクには、アフィリエイト広告を利用しているものがあります。
こんにちは、くまさんブログです。
資産形成のブログを書いていると、「節約して、貯めて、投資する」という話ばかりになりがちです。でも本当に大事なのは、貯める判断と同じくらい「使う判断」を数字で考えられることだと思っています。
今回は、インデックス投資(オルカン積立)を続けている私が、テスラ・モデルYを一括購入したときの判断プロセスを、実際の数字でそのまま公開します。
結論から言うと、補助金・愛車の売却・充電無料の3つの条件が揃った場合、4年間の実質負担はほぼゼロという計算になりました。
結論:4年乗って売れば、実質負担はほぼゼロ
先に全体像をまとめます。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| モデルY 車体価格 | 550万円 |
| 国の補助金 | −127万円 |
| 愛車(ベンツ)売却益 | −115万円 |
| 実質取得コスト | 308万円 |
| 4年後の想定売却額 | −150万円(予想) |
| 4年間の実質保有コスト | 158万円 |
| 4年間のガソリン代節約 | 約162万円 |
保有コスト158万円に対して、ガソリン代の節約が約162万円。約3年11ヶ月で損益分岐し、4年で売却すればわずかにプラスという計算になります。
ここから、それぞれの数字の根拠を順番に説明します。
前提条件
私のケースの前提は次のとおりです。
- 車両:テスラ モデルY(550万円・一括購入)
- 補助金:127万円
- 愛車:ベンツを115万円で売却
- ガソリン代:買い替え前は月3〜4万円(計算では月3.5万円で統一)
- 充電:購入特典で3年間スーパーチャージャー無料
- 売却計画:4年後に150万円で売却する想定
ポイントは、「補助金」「旧車売却」「充電無料」の3点セットです。どれか1つ欠けるだけで、この計算は大きく変わります。
計算①:実質取得コストは308万円
車体550万円という数字だけ見ると高く感じますが、実際に財布から出ていくお金は違います。
550万円 −補助金127万円 −ベンツ売却115万円 = 308万円
「車の乗り換え」は、新しい車の値段ではなく、この「差額(乗り換えコスト)」で考えるのが基本です。
計算②:4年間の保有コストは158万円、月あたり約3.3万円
車は売却できる資産なので、保有コストは「取得コスト − 売却額」で考えます。
308万円 −4年後売却150万円 = 158万円
これを48ヶ月で割ると、月あたり約3.3万円。ここで気づいた方もいるかもしれません。そう、買い替え前のガソリン代(月3〜4万円)とほぼ同じ金額なのです。
ちなみに、車で通勤(片道1時間)・週末旅行多めの生活でしたので、平均2〜3000km/月走行しています。移動が多い人向けの資産になりますので、その点はご注意ください。
計算③:ガソリン代の節約は4年で約162万円
- 1〜3年目:スーパーチャージャー無料のため、月3.5万円 × 36ヶ月 = 126万円の節約
- 4年目:自宅・有料充電に切り替え(月5,000円と仮定)で、(3.5万円 −0.5万円)× 12ヶ月 = 36万円の節約
合計で約162万円。保有コスト158万円をわずかに上回り、「ガソリン代がそのまま車の保有コストに化けた」形になります。
テスラアプリによると、2026年6月20日〜7月18日時点で2,524km走行した場合、46,579円の節約になっている計算です。
※テスラ調べ

投資家として無視できない「機会費用」も計算しました
ここからが、インデックス投資家としての本題です。
308万円を車ではなくオルカン(全世界株式)に入れていた場合、年5%で運用できたとすると、4年で約66万円の増加が見込めます。これが「テスラを買ったことで失った利益(機会費用)」です。
4%ルールで換算すると、308万円の元本は年間約12万円の不労所得に相当します。つまりこの買い物は、FIRE達成時期を数ヶ月後ろ倒しにする判断でもありました。
「それでも買うのか?」
この問いに、数字を見たうえで「4年間のテスラのある生活には、その価値がある」と答えられたので、購入しました。大事なのは、この交換を認識したうえで選ぶことだと思っています。
見落としがちな「型落ちの外車を持ち続けるリスク」
実は、機会費用66万円をほぼ打ち消す要素があります。売却したベンツは、ちょうど保証が切れるタイミングでした。
輸入車の保証切れ後の修理費は、年10〜20万円規模を見込むのが一般的です。控えめに年15万円としても、4年で約60万円の支出を回避した計算になります。しかも修理費は「当たれば0円、外れれば一発50万円超」という振れ幅の大きい支出です。
投資に例えるなら、保証切れの旧車を持ち続けることは「期待値がマイナスで、値動きの荒い資産を持ち続ける」ことに近い。確実な売却額115万円に換えたのは、リスク資産の利益確定と同じ判断でした。
感度分析:この計算の生命線は「4年後の売却額」
正直にお伝えすると、この計算には弱点があります。4年後に150万円で売れるかどうかは、確定ではないということです。EVのリセールバリューは変動が大きいため、売却額別に試算しておきます。
| 4年後の売却額 | 4年間の実質保有コスト | ガソリン節約162万円との差 |
|---|---|---|
| 150万円(想定) | 158万円 | +4万円 |
| 120万円 | 188万円 | −26万円 |
| 90万円 | 218万円 | −56万円 |
下振れした場合でも、月あたりに直せば1〜2万円台の負担増に収まります。「最悪のケースでも許容できるか」を先に確認しておくのは、投資でも買い物でも同じです。
まとめ:支出は「FIRE換算」で考える
今回の判断から得た学びは3つです。
- 車の値段は「車体価格」ではなく「乗り換えコスト+保有コスト」で見る
- 大きな支出は「オルカンに入れた場合」と天秤にかけ、FIRE時期への影響に換算してから決める
- それでも欲しいなら買っていい。資産形成の目的は我慢ではなく、選択肢を増やすこと
資産形成をしていなかったら、そもそも一括購入という選択肢自体がありませんでした。貯めることと使うことは対立しません。数字で考える習慣が、その両方の質を上げてくれると感じています。
※本記事は私個人の購入体験と試算です。補助金の金額や条件は年度・自治体により異なりますので、最新の情報は必ずご自身でご確認ください。

